地盤改良工法は敷地、地盤状況、環境対策や費用対効果などを考慮して選定する必要があります。
先日、福井市にてCPP工法を施工したので説明いたします。
CPP工法の特徴は先端翼と細径鋼管が独立した形になっている点です。
先端翼付鋼管の一種に分類されますが、その多くは一体型です。
一体型の場合、施工中の回転力によって鋼管部が破損する可能性が高いので細径化が困難でした。
CPPの杭軸材は約5㎝の径の細い鋼管になります。
鋼管部を細径化することによるメリットは以下の通りです。
1.材料搬入がしやすく狭小地での施工も可能です。
2.排土が減るので残土処分費用が少なくなります。
3.杭自体の撤去が容易になり、建替え売却時に地中に埋設物を残さない事が可能です。
また、杭を打ち込むのではなく回転しながら挿入する工法のため、騒音や振動を感じにくい工法です。
但し、改良出来る杭長は6mまでなので、注意しましょう。
従来、住宅の地盤改良にはセメント系固化材を利用した改良が採用されてきましたが、
上記の理由や環境配慮の観点から地盤改良工法の見直しがされているようです。
その他にも様々な工法がありますが、選択肢は多くしておく必要があります。
住宅の瑕疵担保保険は義務化保険であるのに対して、地盤保証は任意保険です。
地盤保証とは地盤に起因した建物の不動沈下等に対する保険です。
地盤調査データー解析に基づいた基礎や改良工事が実施された建物が保証対象となります。
保険料は約6万円程度となりますが付保をお勧めしています。