日本の平均寿命が延び、高齢化社会に突入するといわれています。
少子化の影響もあり、自立した生活を維持することも大切です。
定年退職後の人生の充実度を満ちたものにする、
住宅リフォームとはどんなものでしょうか?
シニア層への住まい提案の仕方を考えてみました。
住宅内の急激な温度変化によって引き起こされる、ヒートショックの問題は広く認知され、
高断熱化が健康被害を抑制し、快適に暮らす有効性は明らかになってきました。
暖かい家で活動的に暮らすことが、自立した生活を担保し医療費の削減にもつながります。
また、あまり費用の掛けられない場合には日中過ごすLDK、
温度差の大きい脱衣室・浴室のみといった部分断熱リフォームもお勧めとなります。
断熱リフォームの際、建物をスケルトン(骨組だけ)まで撤去するケースが多いですが、
土台・柱・梁などの構造体をチェックし、筋交い等の補強を行う耐震リフォームを、
同時に施工することがしやすくなります。
特に、昭和56年以前の建物は耐震基準があいまいであった為、
地震の多い日本では耐震性能を向上させておくと安心です。
外壁などのリフォームの際にも耐震ボード等の施工がお勧めです。
壁体内部の痛みの原因となる防水のチェックも忘れずに行うとより良いでしょう。
家族構成が変化し、身体能力の衰えで二階での生活に支障が出ている、
といった意見もあります。
単身または二人暮らしでは今の家は広すぎるので、
平屋でコンパクトに暮らしたいといったニーズは少なくありません。
維持管理の手間や費用を抑え掃除が楽な平屋に減築リフォーム。
採光、通風も、建物が軽くなり耐震性、バリアフリー性能も向上します。
一般的に使いやすい間取りであり、耐久性・耐震性・断熱性が高い住宅にしておく事は、
住宅の資産価値向上となり、万一自宅を売却・賃貸とする際にも買い手・借り手がつきやすく、
長期にわたり資産価値を維持しやすくなります。