■設計コンセプト
高い気密性能の大空間吹抜けの家です。
廊下を最小限に抑えキッチンにダブルアクセスが可能です。
屋根勾配がなだらかで下屋もあり雪下ろしがしやすい形状です。
■耐震等級3
■劣化対策等級3
●UA値:0.43W/㎡・K
●nAC値:1.8
●BELの値:0.70
●C値:0.1㎠/㎡
※UA値:外皮平均熱還流率(数値少ないほど断熱性能高い)
※nAC値:冷房期の日射熱取得率
※BELの値:設計一次エネルギー消費量/基準一次エネルギー消費量
※C値:相当隙間面積測定結果(数値少ないほど気密性高い)
18棟目の長期優良住宅 C値0.1大空間吹抜けの家。
気密性能を表すC値は0.1、外皮平均熱貫流率UA値0.43、
夏の日射取得率ηAC値1.8、冬の日射取得率ηAH値1.4です。
外観上の大きなポイントは吹抜けを最大限活用する南面の大きな集熱窓です。
今回の敷地に対しては北が約35°傾いていますが、今年の冬の14時頃にはリビングに日差しが差し込み、
暖かい暖房機のような役割を果たしてくれていました。
庇も大きく取りましたので夏の日射調整に役立つと思われます。
北の傾きにより西日が少し心配されますが、アウターシェードや簾を用いて、
窓の外側で日射遮蔽を行う方法が好ましいです。
東面の幅700高さ700の同じ大きさの窓には杉鎧張りでアクセントをつけました。
西側和室上部は下屋として固定式梯子を設置する予定で、雪下ろしの際に昇りやすくなります。
上屋南側屋根を1.5寸勾配(10mで1.5m)として、
昇った時に怖くなくて南の太陽光で雪が溶けやすい形状としました。
雪に対する考え方には十分注意して設計しましょう。
玄関は全体で3帖のスペースです。
土間部分にコート掛けを設置し奥が靴収納です。
ポイントとして土間よりも床スペースが大きい方が使いやすいです。
LDKは全体で20帖です。
広く感じるポイントは3点、
1.幅、奥行きともに広く 2.吹抜けで高さを変える 3.廊下にスペースを取らない
間仕切り壁を減らして『抜け』を増やす工夫を行っています。
但し、木造の構造計画上、主要な場所には支持する柱や筋交が必要ですので化粧材として利用しています。
建物全体の高さを抑えつつ天井高さに高低差を付けると断面はグッと良くなります。
階段を一緒に配置した吹抜けは縦方向に広がる手法です。
寝室や水廻りは低く抑え、リビング゙は高くすると数値以上の高さを感じられます。
和室とトイレの入り口が見えにくいように一畳分の廊下を設けましたが、それ以外の廊下はありません。
キッチンに対してダブルアクセスが可能でキッチン背面に洗面脱衣室があります。
ルフロ有、浴室1.25坪です。
トイレは1.5帖で介護しやすくなっています。
1階寝室は4.5帖とコンパクトですが和室と続き間となっており普段は三枚建て片引戸を開け放しで使います。
片引戸は和室入口戸を兼ねており納まりが非常に難しかったのですが綺麗に仕上げてくれた大工さん感謝です。
和室上部は下屋となり、お仏壇等を踏まない配慮を行いました。
階段を上った場所にワークスペースを取りました。
南側の集熱窓をピクチャーウインドウとして景色が楽しめます。
ファミリークロークは部屋に入らずに廊下から使えるので気兼ねなく共用で使えます。
二階のトイレは標準的な幅です。
天井点検口も断熱タイプです。
子供室はそれぞれ6帖。
窓は中央を外す提案をしています。
窓を取り囲む壁が減るので視線の抜けもよくなり、壁面や天井に光が廻り、部屋が明るくなります。
寝室は8帖で吹抜けにつながる室内窓を付けました。
窓のガラスについてですが西・東・北面の窓には日差しを遮蔽するLow-E複層高遮熱仕様。
わずかにグリーンに着色したLow-E膜が外側にコーティングされたもので内部が見えにくいです。
南面は複層ガラスの内側に無色透明なLow-E膜がある日射取得仕様。
日差しを取り込んで断熱効果も発揮するものになります。
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敷地面積 60.59坪 建築面積 25.36坪 施工延床面積 45.40坪 |