■設計コンセプト
ガレージと土間収納を抜いた居住スペースは62㎡、約19坪と非常にコンパクトな住まいです。
居室はリビングと寝室の2室のみ、普段は開け放して15帖スペースとして利用できます。
電気料金の上昇やメンテナンスコスト等を踏まえ、ガス給湯の採用率が上がってきました。
■耐震等級3
■劣化対策等級3
■一次エネルギー消費量等級6
●UA値:0.41W/㎡・K
●nAC値:0.9
●C値:0.5㎠/㎡
※UA値:外皮平均熱還流率(数値少ないほど断熱性能高い)
※nAC値:冷房期の日射熱取得率
※BELの値:設計一次エネルギー消費量/基準一次エネルギー消費量
※C値:相当隙間面積測定結果(数値少ないほど気密性高い)
22棟目の長期優良住宅、省令準耐火仕様、インナーガレージと土間収納を併設した30坪の家です。
性能値:UA値0.41・ηAC値0.9・C値0.5
昨年10月に新設された断熱性等級6になります。
最高等級は7となりますが、弊社でもトライしていきたいと思います。
近年の生活スタイルは変化しており、ご夫婦二人暮らしの住まいが増えているようです。
コンパクトな平屋の家が好まれているのはそれが原因かもしれません。
今回はそんな方にぴったりな、「夫婦二人暮らしの平屋」のご案内です。
ガレージと土間収納を抜いた居住スペースは62㎡、約19坪と非常にコンパクト。
収納の充実したこんな家に住みたいご夫婦は多いかもしれません。
敷地南側に高さ10m超えの、鉄骨3階建て既存住宅があるので、日射取得は難しい敷地です。
施主様はあまり日当たりを意識しないとおっしゃっていましたが、
冬至の12:00以降には出来るだけ、日照の取り込めるシュミレーションを行いました。
また、重機車両が出入りしやすい空地を確保し、除雪のしやすい配棟としました。
一度決めると変更できない配棟には十分配慮しましょう。
給湯器には浴室暖房の熱源を兼ねた、潜熱回収型ガス給湯器エコジョーズを採用しました。
潜熱回収型とは、今まで捨てられていた排気熱を有効に利用するシステムで、エネルギー消費効率の良いシステムです。
電気料金の上昇やエコキュートのメンテナンスコスト等を踏まえ、ガス給湯の採用率が上がってきました。
ガス式衣類乾燥機の乾太くんも人気です。
外壁は原則、ガリバリュム鋼板のKスパンを使用しています。
釘の見えないはめ込み式で下から上まで継ぎ目がなく綺麗に仕上がるのが特徴です。
玄関のある南側部分には、木目柄の金属サイディングを縦貼採用しました。
軽量でコーキング処理する部分が少なくなり、メンテナンス費用を大幅に抑える事が可能です。
1.5寸の片流れ屋根で平屋のどっしりした感じに仕上がりました。
屋根雪も溶けやすいです。
インナーガレージは有効幅約3m・奥行6.2m、ゆとりのあるスペースですので、収納スペースとしても利用できます。
ポーチに直接つながっているので雨に濡れずに家に入れるのも便利です。
外部収納が充実しているので、玄関は最小限の空間に納めました。
リビングは勾配天井を採用し、畳敷きにしました。
情報盤としてホーローパネルを設置しました。
南側窓は幅2600・高さ2200の大開口の集熱窓です。
居室はリビング8帖と寝室7帖のみですが、普段は開け放して15帖スペースとして利用できます。
このような間取りの場合に、三枚建て片引戸は大変便利です。
キッチンは独立させたいご要望でした。
キッチンはホーローでおなじみタカラスタンダードのレミュー、価格は高めです。
最近、勝手口付けない設計が多いですがゴミ出しを優先して設置しました。
建物背面に廻りやすくなります。
45㎝の家電収納と冷蔵庫の前面があうように壁をずらしました。
パントリーもゆったり3.25帖の大きさがあり、冷凍庫スペースもあります。
通路を通って水廻りに向かいます。
トイレは有効幅1200、壁と床仕上げがホーロー仕上げで掃除が楽です。
脱衣室には乾太くん、使い勝手の良い5キロタイプ、積層台を大工作成して低めに抑えました。
ドライヤースペースにホーローパネルを施工しました。
浴室は1坪タイプ、給湯器熱源で浴室暖房乾燥が可能です。
寝室に窓はありませんが、廻りを部屋で囲まれていて断熱施工は良いので暖かいと思います。
5.75帖のクロゼットにつながり、布団収納や棚収納が充実しています。
最後に、9帖の土間収納です。
雪国大野では除雪用具や冬タイヤ等、外物置買わなきゃってことも多いはず。
外からも内からも搬入しやすい土間収納は非常に便利です。
敷地面積 71.34坪 施工延床面積 30.05坪 |